夢をかなえるためのチャレンジ

一番星
私は、歌えるアイドルを目指して、高校を出た後すぐ、地方から上京してきました。
知り合いに曲を作ってもらって、地下アイドルとして個人でライブハウスを回ったり、イベントに出させてもらったりしています。
でも、やっぱりちゃんと事務所に所属して、レコード会社からCDを出してもらって、テレビに出たり、雑誌に載ったりして、憧れているアイドルみたいになりたいので、定期的にオーディションを受けています。
オーディションでは、自分以外にもたくさんのアイドルを目指している女の子が集まります。

印象に残っているのは、大きな、ダンスレッスンをするような広いフロアに30人くらい集められて、3分間の自己アピールと、アカペラでの歌唱のテストを受けた、大手事務所のオーディションです。
私は歌が得意だったので、絶対に合格できると信じていました。自己アピールでは精一杯、明るくて、元気で、誰よりも前向きで、絶対にいろんな人を元気にさせてみせる、みたいな事を大きな声でアピールしました。

歌を歌う時は全力で感情を込めて、審査をしてくれてる人たちだけじゃなくて、自分の後ろで待機している他の女の子たちも感動させてやろうと思って一生懸命歌いました。
審査の結果は、30分の待機の後、すぐ発表されました。

残念ながら私の想いは届かなくて、とっても悔しい気持ちになりました。
でも、その会場にも、世の中にも、私よりすごい人たちはたくさんいて、それが当たり前で、だから今よりもっともっと可愛くなって、上手になって、またチャレンジしなくちゃと思いました。
まだ「アイドルになる」って夢は遠いけど、いつか絶対に夢を掴んで見せます!

今日は夢にまで見たアイドルオーディション!アイドルは大好きだしいつも憧れていた。
そりゃ外に出れば「アイドルやってます」って女の子は珍しくもない世の中だけど、私自身、顔はまあ普通だし、歌もカラオケで普通くらい、たまーに家で振りコピをしたり、体系維持のなんとなくなダイエット位。

こんな私がなれるわけないっしょ!とも思ってたけど、私はアイドルになれないって前提でアイドルになるっていう夢を持っておきたかった。
ある日いつも読んでる雑誌に憧れのアイドル事務所のオーディション広告を見て、ありきたりの【あなたの夢を叶えよう!】ってフレーズになぜかストンと落ちた。なぜか「一度受けて落ちるくらいなら…」と思ってしまった。

でも「私ももしかしたらアイドルになれるかも…?」「どうしよう売れちゃったら!」「衣装はどんなのがいいかな~」「あっバイトはやめなきゃなのかな~」なんて妄想がふくらみすごく楽しくなってきた!
今まで考えもつかなかったアイドルになることに応募してる自分に興奮していた。

【あなたの夢を叶えよう!】ってフレーズがずっと頭の中でぐるぐるまわってた。そして今日が来てしまった。
なんとなんと一次審査の書類審査が通ってしまった。二次審査はアイドル事務所に直接行ってのオーディション。

最初は夢にまでみた!なんて言ったけど、いざ事務所を目の前にするとオーディションなんて妄想では何回もしてきたけど、実際はどういうものかわからなすぎて怖いし、緊張してるどころじゃない。内臓全部でそう。
「オーディション会場はこちら」という看板通りに歩くが、道に迷ってる気分だった。やっぱり私になれるわけがないと涙までじわっとでてきた。

なんでこんなとこにいるんだろう…まで思った時、【あなたの夢を叶えよう!】ってフレーズを思い出した。
そうだ、私の夢はアイドルになること。その夢を叶えるためにここに来たんだ。アイドルが沢山いるなかの一人になることはわかってる。でもアイドルが大好きなんだ。

アイドルになることが夢なんだ。それだけだから。自信なんてないけど、今日は夢にまで見たアイドルオーディション!

最後まで頑張ると決心し、私はオーディションの扉を開けた。